【設立趣旨】
-(2006年(平成18年)設立25周年記念式典時の理事長挨拶より)
父升本喜兵衛が生前、中央大学学長当時より、学生の中に勉学の意思、能力が十分あり乍ら経済的事情から勉学の道に進むことが困難なものが多く、何とか少しでも援助できないものかとよく話しておりました。
父の没後、その遺志を生かし、升本学術育英会を設立いたしましたが、父の業績に鑑み本育英会の奨学金は法学部の学生を対象とし、将来法曹界に進もうとする者、或は一般社会において法律知識を生かし有用な勤めを果たそうとする者に奨学金を給付することを目的として1981年(昭和56年)に設立したものであります。
その後、当育英会もお蔭様で順調に推移し、当初は中央、早稲田、慶應三大学の学生を対象にスタートしましたものが現在は五大学となり、勉強熱心な大学院生の数も逐次増加の傾向にあり、また海外よりの留学生にも広く門扉を開いております。
2006年(平成18年)には設立25周年を迎えるわけでありますが、2006年3月現在430名の奨学生を世に送り出し、各方面に有用な人材を輩出しつつあります。
茲に改めて関係各位に厚く御礼申し上げますとともに今後も一層の努力を以て育英活動を推し進めたいと思っております。
財団法人升本学術育英会
理事長 升本喜八郎(当時)